黒部川水防演習

 H25年度 黒部川水防演習

「H25年度 黒部川水防演習」
 日 時 : 平成25年5月19日(土)
       午前9:30~11:30
 場 所 : 黒部川左岸出島地先
 主 催 : 黒部川水防連絡会、北陸地方整備局、
       富山県、黒部市、魚津市、入善町、
       朝日町

「竹蛇籠【初】体験記」
 竹蛇籠の模型を初めて見たのは毎年秋に開催される「くろべフェア」でのことでした。当時は入社前でしたが、面白い工法だなぁ、という漠然とした想いを持ったのを覚えています。会社の一員となり、倉庫に置いてあった竹蛇籠を発見、前回は身長ほどの模型でしたが、目の前にあるのは実際に使われるサイズ、その大きさに驚きました。
 今回から保存会に加えてもらい、五十歳過ぎの新人の初体験記を書かせて頂くことになりました。まずはこの誌面をお借りして丁寧に指導して頂いた皆さんに感謝するとともに、十年に一度という大きな水防演習にまで参加できたことを大変光栄に思っています。本当にありがとうございました。 竹を切る、割る、削ぐ、編む、どの工程もまったくの初体験、特に編むに至っては正直、何もわからないまま終わってしまいました。編み方の基本は何度か聴かせてもらい、実際に編むところも注意して見ていましたし、一度は夜遅くまで手取り足取り、皆さんから教えて頂きましたが、今もって見当がつきません。ふたり一組で竹が規則的な配列で籠になっていく様は凄いのひと言でした。
 もうひとつ驚いたのはナタで竹を切ることでした。直径3センチ程の部分をナタで斜めに切る、竹やりを作るような具合ですが、これが全然できず、中途半端に裂けるだけ、まったく歯が立たない、とはこのことでした。
 斜めに切った竹の切り口に裂け目を入れ、2.5センチ程度の幅になるように木具とハンマーで均等に割っていくのですが、幅もバラバラ、節のところで割れずに止まってしまうこともしばしば。誰もが簡単に竹を割っていくので正直、自分の不器用さに腹が立ったものです。 竹を接いでいく際、曲げても折れない程度の柔かさにする、その加減もわからないまま見よう見まねで竹の先端を削ぐ、結果的にまったく使い物にならないものが何本も出来あがっていました。
 こうして十年に一度の大きな水防演習の本番を迎えました。当日は地下足袋に保存会のハッピを身にまとい、それはもう大変な緊張でした。千人以上の関係者や一般来場者が注目する中、竹蛇籠を作り慣れたフリをしてナタを振っていた、というのが偽らざる私の姿でした。 先人たちが暮らしを守るために伝えてきた治水の技、竹蛇籠。かつては日本各地で作られていたそうですが、これを今も保存会として伝承しているのは全国で黒部川竹蛇籠保存会のみ。そしてこの5月、保存会のこれまでの功績が認められ、公益社団法人日本河川協会から「河川功労者表彰」を受賞。このような素晴らしい伝統技法は若い人たちにこそ、引き継がれてほしい、と思います。

黒部川竹蛇籠保存会

お問い合せ

 黒部川竹蛇籠保存会 事務局
  共和土木(株)内
 〒938-0001 富山県黒部市荒俣1600番地
 tel:0765-57-1176 / fax:0765-57-0364
  >>お問合わせはこちら