竹蛇籠の歴史

 押し寄せる奔流を、竹のしなりと石の重みで受け止める。

◆黒部川の治水と竹蛇籠
  黒部川で本格的な治水工事が始まったのは、佐々成政が新川地方を治めた天正年間(1580年頃)と言われています。 昔は、四十八ヶ瀬と呼ばれる分流を川倉でせき止めて、それぞれの集落に必要な用水を引き入れたり、また、洪水に備えて霞堤※を築きましたが、そうした工事に欠かせなかったのが竹蛇籠でした。

 明治時代に富山県に招かれたオランダ人技師ヨハネス・デレーケも、この伝統技法を用いて築堤工事を行っており、竹蛇籠は昭和40年代半ばまで黒部川の治水・利水工事に活躍しました。 竹蛇籠は、竹のしなりや石の重みを活かした工法として、仮締め切り工、洪水時の堤防決壊防止工 法および川倉工と併用した水はね工、災害復旧の護岸工などに使われました。必要なときにすぐに間にあうよう、家々の屋敷林や川べりには竹が植えられていました。

◆川のせせらぎが、もっと身近になるように・・・
  今日では河川は単に治水、利水の機能を持つ施設としてだけなく、河川のもつ多様な自然環境や水辺空間がうるおいのある生活環境の舞台としての役割が期待されることから、「多自然川づくり」にふさわしい土木材料として、竹蛇籠が見直されるようになりました。

黒部川竹蛇籠保存会

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